Liz Capo McCormick

  • ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの年次調査で判明
  • 「保険会社は積極的にプライベートクレジットへの配分続けている」

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)が毎年行っている世界の保険会社を対象とした調査で、選好する資産クラスの首位にプライベートクレジットが初めて選ばれた。

  それによると、予想される向こう12カ月のリターンに関する質問で、調査対象の幹部359人のうち53%がプライベートクレジットを上位5位までに選んだ。GSAMによれば、調査対象企業の運用資産は合わせて約13兆ドル(約1970兆円)。保険業界のバランスシート上にある資産全体の半分ほどを占めるという。

  調査は今年で13回目だが、プライベートクレジットを含む債券セクターが首位に選ばれたのも初めて。

  GSAMの顧客ソリューションズグループでマネジングディレクターを務めるマシュー・アーマス氏は「今回の調査で最も驚いたことの一つは、資産クラスのリターン期待でクレジットないし債券が初めて1位となったことだ」と、調査結果に関するウェビナーで発言。「保険会社はプライベートクレジットへの配分を積極的に続けている」と述べた。

  1兆7000億ドル規模のプライベートクレジット市場は活況を呈している。米投資会社ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)らは、なお拡大の余地があるとみている。

原題:Private Credit Is Top Choice for Insurers Managing $13 Trillion(抜粋)