Joe Deaux、Josh Wingrove

Signage for Nippon Steel Corp. outside the Marunouchi Park Building, which houses the company's headquarters, in Tokyo, Japan
Signage for Nippon Steel Corp. outside the Marunouchi Park Building, which houses the company’s headquarters, in Tokyo, Japan Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

全米鉄鋼労働組合(USW)は、支出や雇用保護にコミットするとした日本製鉄からの書簡を「無意味な紙切れ」と評し、受け入れを拒んだ。日鉄は同業のUSスチールを141億ドル(約2兆1400億円)で買収することを計画している。

  日本製鉄は政治的に慎重な扱いを要するこの買収計画に関して支持を集めようと、3月27日付でUSWに書簡を送った。同社は「拘束力のあるコミットメント」だとしている。

  USWのデービッド・マッコール会長とマイク・ミルサップ交渉委員長は組合員向けの声明で、「空約束と空疎な言葉がまたしても提示されたに過ぎない。労働者と退職者に対する義務を回避できるような代物だ」と主張した。声明はUSWのウェブサイトに掲載された。

関連記事:

日本製鉄、レイオフなきUSスチール買収へ-労組に文書で正式約束

日鉄のUSスチール買収、米労組は労働協約の保証なければ合意せず

原題:USW Rejects Nippon Steel Letter as ‘Meaningless Piece of Paper’(抜粋)