Carmen Reinicke

  • ミーム株主力のゲームストップとAMC、14日は一時100%超の上げ
  • 2銘柄の空売り投資家、今月の評価損は合計13億ドル超-S3
A concessions stand at an AMC movie theater in New York.
A concessions stand at an AMC movie theater in New York. Photographer: Bing Guan/Bloomberg

米株式市場で今週に入りミーム株が突然息を吹き返したのを受け、一部の空売り投資家の評価損が膨らんでいる。

  ヘッジファンドが最も好む銘柄をロングにすると同時に、最もショートされている銘柄を空売りする場合の成績を示すゴールドマン・サックス・グループのバスケットは週初からの2営業日でマイナス約11%と、個人投資家が熱狂した2021年のミーム株絶頂期以来の下落率を記録する勢いだ。

  ここで際立つのは、ビデオゲーム小売りのゲームストップや映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスなど、かつてデイトレーダーの人気を集めた銘柄の急騰だ。両銘柄は70%余り上昇した前日に続き、14日も上げを拡大。いずれも空売り残が多い銘柄だ。

  時価に基づくと、両銘柄の空売り投資家に今月生じた損失は合計で13億ドル(約2000億円)を超える。S3パートナーズのデータによると、ゲームストップのショートで12億4000万ドル、AMCのショートでは約1億2600万ドルの損失が発生していることになる。

Meme Stock Rally Burns Short Sellers | Goldman basket betting against heavily shorted names slips

  この損失の大半は、ミーム株が急騰した直近の2営業日に引き起こされたものだ。

  S3パートナーズの予測分析担当マネジングディレクター、イーホル・ドゥサニウスキー氏は14日のリポートで、「本日の損失で空売り投資家の多くはパニック状態に陥り、ポジションの清算に追い込まれるだろう」と指摘。この損失で「年初来や月初来で空売り投資家が上げていた利益はつゆと消える」との見方も示した。

  14日は主要ミーム株以外の空売り残の多い銘柄にも買いが広がっている。太陽光発電関連のサンパワーは一時100%余り上昇。ブラックベリーとヴァージン・ギャラクティックも急伸。トランプ前米大統領が立ち上げたソーシャルメディアの運営企業トランプ・メディア・アンド・テクノロジーの上昇は比較的控えめだが、それでも一時6.9%上昇した。

  ゲームストップは通常取引開始後に上げ幅が一時100%を超え、2021年以来の高値を付けた。AWCも129%高まで買われた。

原題:Meme-Stock Flareup Hits Short With Over $1 Billion of Losses (1)(抜粋)