中道改革連合の代表選で小川淳也氏が新代表に選出されたのは、党再建への強い決意が支持を集めたためだ。与党との対決姿勢をアピールするものの、党は衆院選で議席を大幅に減らしており、国会で野党第1党としての存在感を発揮できるかは見通せていない。
代表選後、記者会見する小川淳也氏(13日午後、東京都千代田区で)=米山要撮影
49議席
「世代交代、若返りを図りながら将来性を感じてもらえる体制作りに努めたい」。小川氏は代表選後の記者会見で党勢回復に向け、こう意欲を示した。衆院選の惨敗で危機感が広がる党内には「小川氏の行動力や熱量が勝因になった」と見る向きが多い。
代表選では、弁護士資格を持ち、理路整然と政策を語る階猛氏に対し、小川氏は「火中の栗を拾う」「(自民党は)『裏金』に手を染めた議員が復活してきている。その対極を行こうではないか」と感情を込めた。立憲民主党出身の小川氏は党所属衆院議員の49人のうち、28人を占める公明党出身者には「知見とご指導を十分にお預かりしたい」と低姿勢で呼びかけた。小川代表の記者会見のポイント
小川氏に投票した公明系議員は「力強さとリーダーシップで、党を引っ張ってくれそうな感じがした。そこに懸けてみた」と述べた。立民出身の野間健衆院議員は記者団に「階氏が『静』とすれば小川氏は『動』だ。有事には『動』が必要だ」と指摘した。
小川氏は18日召集の特別国会で、高市政権と 対峙 することになるが、手腕は未知数だ。
352議席を有する与党に対し、中道改革は現行の小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、野党第1党としては最小規模となる49議席しかない。小川氏は記者会見で「しっかり政権と対峙するのが基本線だ」と指摘しており、「権力監視」に力を入れる構えだ。
内閣不信任決議案や予算を伴う法案を単独提出できないため、小川氏は野党連携を「極めて積極的に行う」と宣言。衆院選で距離を置いた共産党との協力に関しても「広く開かれているべきだ」と強調した。
党内融和は
党運営を巡っては、立民、公明両党の参院議員や地方議員の合流時期が定まっていない。小川氏はこの日も慎重に対応する考えを示した。衆院選比例選で公明出身者を優遇したことで、立民出身者から不満が出ており、次期衆院選で党の候補者をどのように「平等」に扱うかも課題となる。
曖昧さが残る政策でも、どこまで党をまとめきれるかが問われている。
小川氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県)の名護市辺野古への移設について「極めて物言いは慎重であらねばならない」と訴え、スタンスを明言しなかった。安全保障関連法を合憲と位置づけた基本政策を維持するとしているが、「こそくに解釈改憲に逃げ込んだ」などと、安倍政権批判を展開する場面もあった。立民系からは「小川氏は勢いはあるが、危なっかしい」と不安視する声も漏れる。


