アジア地域の安全保障について話し合うARF=ASEAN地域フォーラムが4日、日本、アメリカ、中国、それに北朝鮮の外相も参加してシンガポールで開かれます。米朝首脳会談の結果を受けて、北朝鮮が非核化をめぐってどのような主張をするのか注目されます。

ARFには、3日、シンガポールに相次いで到着した北朝鮮のリ・ヨンホ外相とアメリカのポンペイオ国務長官のほか、日本と中国それにASEAN各国の外相などが参加します。

会議では、北朝鮮の非核化などをめぐって議論が交わされる見通しで、NHKが入手したARFの議長声明の案では、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことを確認した米朝首脳会談での共同声明を、「完全で迅速に履行」するよう、米朝をはじめとする関係国に促しています。

さらに声明案は、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に向けた国際的な努力を支持する」ともしています。

ただ北朝鮮は、アメリカから「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を求められたことに強く反発する姿勢も示していて、北朝鮮のリ外相が、どのような主張をするのか注目されます。