• トランプ氏が貿易戦争に自信、TSMC工場感染、バークシャー決算
  • 世界2位復帰の日本株市場に注目、ソフトバンク孫氏の会見分析
Billionaire Masayoshi Son, chairman and chief executive officer of SoftBank Group.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

お盆が始まる前に、今週は日本銀行が前回の金融政策決定会合の主な意見を公表(8日)し、ソフトバンクグループ(6日)や東芝(8日)などの決算発表も控えます。6日には米国の対イラン制裁の猶予が期限切れとなることから、制裁が一部復活します。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

関税措置は「機能している」

米国は貿易戦争に勝利しつつあり、中国は負けていると、トランプ大統領が自信を示した。中国株は最近下落しているとし、「関税は誰の予想よりも、ずっとうまく機能している」とツイート。地方遊説では、強硬手段は「自分の得意なこと」だと述べた。

感染から回復へ

台湾TSMCは工場で起きたコンピューター・ウイルス感染の回復作業が進んでいる一方、出荷の遅れや売上高の減少を想定していることを明らかにした。発表文書によれば、ウイルス感染の影響を受けた施設は6日には完全回復の予定。第3四半期売上高は約3%減少、営業利益は約1%減を見込んでいる。

黒字確保

米バークシャーの保険事業は明るさが増しているようだ。昨年は相次ぐハリケーンの影響で約10年ぶりに通期の保険引受損益が赤字だった。第2四半期の引き受け業務は自動車保険ガイコや再保険が寄与し、前四半期に続き黒字。投資利益を除く営業利益は67%増。鉄道や製造業も貢献した。

「ガラスを売る国」

「中国と米国がお互いの国の窓にれんがを投げつけたら、双方にガラスを売る国が利益を得ることになる」。米中の貿易を巡る緊張が激化する中、日本企業の業績改善や日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れなどの恩恵を受け、日本株は時価総額で世界2位の座を取り戻した。CLSAの株式ストラテジスト、ニコラス・スミス氏は日本株への注目が高まるとみている。

決算会見

ソフトバンクグループの4-6月期決算が6日午後3時に発表される。その後の孫正義会長兼社長の会見では、発言から孫氏の関心の変化を読み取ることができる。ブルームバーグでは孫氏の2006年以降の決算会見から幾つかのキーワードを抜き出し、使われた頻度を調査した。14年以降目立つのは「情報革命」、16年に急増したのが「人工知能(AI)」と「IoT」だ。逆に13年以降激減しているのは「インターネット」だった。

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