• アルゼンチン財政再建策、トルコは利上げ示唆、イタリアで市場混乱
  • アブダビで政府系銀行統合計画、トランプ氏ツイート

米国ではレーバーデーにつき、株式市場や債券市場が休場でしたが、新興国市場ではアルゼンチンやトルコで通貨が下落しています。トランプ米大統領は朝、ゴルフウエアを着てホワイトハウスを出たところでこの日の外出予定はキャンセルされ、報道官によると貿易関連で電話協議に当たったそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

危機脱出に向け

先週通貨が急落したアルゼンチンは歳入拡大に向けて輸出業者に課税するほか、均衡財政を計画より1年早い2019年に実現すると発表した。歳出削減のため省庁の数を半減させ、20年には財政黒字を目指すと明らかにした。同国政府は4日、国際通貨基金(IMF)と融資実行の前倒し協議に臨む。通貨ペソは下落。

利上げあるか

トルコ中央銀行が13日予定の会合で金融政策スタンスを「調整する」との声明を出し、利上げの可能性が示唆された。3日発表の8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比17.9%上昇、生産者物価指数(PPI)は32%を超える伸び。声明を受けてリラはいったん下げ渋ったが、その後再び下落した。

振り回される市場

イタリアではポピュリスト指導者らが財政赤字拡大をいとわない歳出増に意欲を示し、投資家を安心させようとするトリア財務相の取り組みに水を差した。サルビーニ副首相は2日、2019年予算で財政赤字はほぼ倍増し、EU財政規則の上限3%に達するだろうと述べていたが、翌日になって「全てのルールを尊重する」と発言。同国国債相場は発言に振り回される形で動いた。

3行合併

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国が政府系銀行3行を統合し、資産約1100億ドル(約12兆2200億円)の銀行を設立することを視野に協議を進めている。アブダビ商業銀行とユニオン・ナショナル・バンクは非上場のアル・ヒラル銀行との合併を協議しており、実現した場合は、湾岸協力会議内5位の銀行となる見通し。

とてつもなく

トランプ大統領は「歴史上あらゆる国が結んだ中で最悪の貿易協定の一部の修正に取り組んでいる。そうした中で、米国にはとてつもなく大きな上振れ余地が生じている」とツイート。「大きな進展が実現しつつある!」と述べた。

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