• 省庁数をほぼ半減、2020年の財政黒字化を目標
  • ペソ急落を受けて投資家の信頼回復と赤字削減図る

アルゼンチンのマクリ大統領は喫緊の課題である歳入拡大に向けて輸出業者に対する課税を導入し、計画を1年前倒しして均衡予算を実現させる。先週のペソ急落と政府の資金調達能力に対する懸念が投資家の間で膨らんだことを受けた。

アルゼンチンのマクリ大統領

Photographer: Pablo E. Piovano/Bloomberg

  マクリ大統領は3日、予定よりも1時間余り遅れて約30分の演説を開始。この中で、歳出削減のため省庁の数をほぼ半分に減らすと明らかにした。大統領の演説に続き記者会見したドゥホブネ財務相は、来年の財政均衡化を目指し2020年には黒字を達成したいと述べた。

マクリ大統領は「この移行期間中の財政不足を穴埋めするため、財政に最も貢献できる能力を持つ人々に頼ることになる」と発言。「均衡財政を達成できないのは失政だ。アルゼンチンは今回の危機を最後にしなければならない」と呼び掛けた。

原題:Argentina Taxes Exports, to Balance Budget as Crisis Bites(抜粋)