9日、平壌で行われた北朝鮮建国70年の軍事パレードを観覧し、手を振る金正恩朝鮮労働党委員長(右)と中国の栗戦書全国人民代表大会常務委員長(EPA時事)

【北京時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は9日、中国の習近平国家主席の特別代表として平壌を訪れた共産党序列3位の栗戦書全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)と会談した。正恩氏は、非核化に関し核実験場の廃棄などを念頭に北朝鮮は「朝米首脳会談の合意を堅持し、このための措置を取った」と表明。その上で「米国は相応の行動を取り、朝鮮半島問題の政治解決プロセスを共に進めるよう望む」と求めた。

中国中央テレビが伝えた。これに対して栗氏は、「北朝鮮の前向きな努力を高く評価しており、朝米が首脳会談の合意を実行し、平和的な対話の勢いを維持するよう希望する」と強調。また、「中国は関係各国と共に半島問題の政治解決のため建設的な役割を果たし続けたい」と呼び掛けた。