[4日 ロイター] – 米グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL.O)の第4・四半期決算は、売上高と利益がともに市場予想を上回った。 

ただ、データセンター増設や年末商戦期に展開した積極的な宣伝によって支出が急増したことは懸念材料と受け止められ、引け後の時間外取引でアルファベットの株価は2.3%下落した。過去6週間では約17%値上がりしていた。 

支出増が一因となり、営業利益率は21%と、前年同期の24%から低下した。 

アレート・リサーチのアナリスト、リチャード・クラマー氏は「グーグルの営業利益率が大幅に低下した」と指摘し、「同社には投資のための潤沢な資金があり、70億ドルの設備投資はかなりの規模だ」との見方を示した。 

ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は、決算発表後に投資家とアナリストに対して、今年の設備投資は「かなり控えめになる」と説明した。 

売上高は22%増の392億8000万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の389億3000万ドルを上回った。売上高の約83%がグーグルの広告関連だった。 

総費用は310億7000万ドルと、前年同期から26%拡大。設備投資も64%急増し、70億8000万ドルだった。クラウドコンピューティング事業の増員や傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」の定額サービスの宣伝などがコストを押し上げた。 

純利益は89億5000万ドル(1株当たり12.77ドル)。前年同期は30億ドルの赤字だった。アナリスト予想は76億9000万ドル、1株当たりでは10.87ドルだった。