【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は23日、人類を再び月へ着陸させる「アルテミス計画」に基づくスケジュールを公表した。トランプ政権が掲げる2024年の月面着陸実現に向け、20年に無人宇宙船、22年に有人宇宙船をそれぞれ月周回軌道へ送るとしている。

 ペンス副大統領は3月、「われわれは21世紀に月へ戻る最初の国になる」と宣言し、5年以内に月面再訪を実現する方針を表明。これを踏まえNASAは、月面着陸の目標時期を従来の28年から前倒しし、既存計画を組み直した。

 計画では月面への中継拠点として、月周回軌道上に小型宇宙ステーション「ゲートウエー」を設営。月面に降り立つのは従来計画の最大4人から2人に縮小し、ミッション期間も従来の7日から必要に応じ短縮する。

 計画を加速させるため、NASAはトランプ大統領が20年度の予算教書で示した関連予算210億ドル(約2兆3000億円)に、16億ドル(約1800億円)の上積みが必要だと主張している。

 NASAのブライデンスタイン長官は、月面再訪を足掛かりに、33年の有人火星探査実現を目指すと表明している。だが、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、巨額の予算投入に議会は冷淡だと指摘。「トランプ氏が再選されたとしても、(25年までの)2期目のうちに宇宙飛行士が月面に降り立つことはなさそうだ」と予想した。