• 現金給与総額は0.3%減の37万7334円-2カ月ぶりマイナス
  • 7月の実質消費支出は8カ月連続プラス-市場予想と同じ

厚生労働省が6日に発表した7月の毎月勤労統計(速報)によると、物価の影響を除く実質賃金は7カ月連続で前年を下回った。減少率は市場予想を上回った。

キーポイント
・7月の実質賃金は前年同月比0.9%減(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.7%減)、7カ月連続マイナス-前月0.5%減
・名目賃金にあたる1人当たりの現金給与総額は0.3%減の37万7334円(同予想は0.1%増)、2カ月ぶりマイナス-前月0.4%増
・定期給与は0.6%増、特別給与は2.2%減
・総実労働時間は0.7%減
・前年の調査対象と同じ共通事業所で比較した名目賃金の「参考値」は1.0%減-2017年7月以来24カ月ぶりのマイナス

7月の毎月勤労統計の概要はこちらをご覧ください

前年同月比

総務省が同日発表した家計調査では、7月の消費支出(2人以上の世帯)が実質ベースで前年同月比0.8%増と8カ月連続のプラスとなった。増加率は市場予想と同じだった。

消費支出の内訳では、住居(6.3%増)、保健医療(8.5%増)、交通・通信(2.0%増)などが増加に寄与した。