【ワシントン時事】ロイター通信は17日、米政権高官の話として、ペンス副大統領が南太平洋の島国ソロモン諸島のソガバレ首相からの会談要請を拒否したと報じた。ソロモン諸島が台湾と断交し、中国との国交樹立を決めたことを受けた措置。

中国、ソロモン諸島を評価=台湾断交「発展のチャンス」

 ソガバレ氏は7月、ペンス氏との電話会談で、2カ国間関係の進展などを協議する直接会談を要請。米側は今月の国連総会に合わせて会談する方向で調整を進めていたが、台湾との断交後に取りやめを決めたという。

 断交について米高官はロイターに、「(米国とソロモン諸島の)歴史的に強力な関係を損なった。米国との長期的関係より、中国との短期的利益を優先させた」と批判した。米政府は昨年、台湾と断交し中国と国交を結んだパナマなど中米カリブ海の3カ国に対し、駐在する大使や臨時代理大使を召還する措置を講じている。