大雨 被害

豪雨によって川の氾濫や土砂崩れが相次いだ熊本県では、これまでに49人が死亡し、1人が心肺停止、11人が行方不明となっています。まだ、被害を把握できていない地域もあり、警察や消防、自衛隊などが7日も引き続き捜索して確認を進めることにしています。

豪雨に襲われた熊本県では、球磨川など9つの川の10か所以上で氾濫し、流域の広い範囲が水につかりました。

各地で土砂崩れや浸水などの被害が相次ぎ、球磨村の渡地区にある特別養護老人ホーム「千寿園」では、川の水があふれて建物が水につかり、入所者やスタッフなど一時およそ50人が取り残されました。

今月4日に入所者14人が心肺停止の状態で見つかりましたが、6日、全員の死亡が確認されました。球磨村ではほかに3人が亡くなり、村内の死者は17人となっています。

また、人吉市で17人、芦北町で10人、八代市で3人、津奈木町で1人が死亡し、さらに豪雨で流されたとみられる1人が海で見つかりました。

熊本県内で死亡した人は合わせて49人になりました。

また、人吉市で1人が心肺停止となっています。

行方が分からなくなっている人も相次いでいて、7日も警察や消防、自衛隊などが捜索を続けることにしています。

行方不明者は、球磨村で6人、人吉市で2人、津奈木町で2人、芦北町で1人の合わせて11人となっています。

また、球磨村や相良村など県内の数十の地区で依然として住民が孤立した状態となっていて、熊本県は仮設の道路を作るなどして、できるだけ早く孤立状態を解消したいとしています。