きょう(14日)は米国の各州議会で投票人投票が行われる日だ。トランプ大統領は以前、記者の質問に答えて投票人投票で大統領選挙の勝者が正式に決まれば、「ホワイトハウスを去ってフロリダで優雅な日々を送るだろう」との趣旨の発言をしている。この発言は14日の投票結果を見て敗北を認めると、一般的には受け止められている。バイデン氏の選挙人獲得数はすでに307人に達しており、大統領選挙での勝利は決まっている。にもかかわらずいまだにトランプ氏が敗北を認めないのは選挙に不正があったと訴えているためだ。それを証明するために法廷闘争を繰り広げているが、頼みの連邦最高裁もトランプ側の提訴を却下している。大統領陣営にとって万事休したかに見えるが、それでもトランプ氏は敗北をいまだに認めていない。きょうトランプ陣営に何かが起こるのだろうか。個人的には何も起こらない気がする。
テレビ、新聞など主要メディアは全く報道していないが、ネット上では連日大統領選挙の不正をめぐる報道が盛んに行われている。そんな情報を垣間見ているだけだが、複雑な米国の大統領選挙の仕組みにかなり詳しくなった。きょう行われる選挙人投票は、大統領選挙の結果を受けて各州議会が選任した投票人による投票が行われる。ほとんどの州が総取り方式を導入しているため、選挙人はトランプかバイデンのどちらかに票を入れることになる。そこまでは知っていた。問題は開票だ。専門家によると開票結果は上下両院議会の議長であるペンス副大統領に即日提出される。だが結果の公表はなんと1月6日に設定されているのだそうだ。しかも投票の結果を受け入れるかどうかはペンス氏の判断に委ねられている。ペンス氏が今回の大統領選挙に不正があったと判断すれば、投票結果は白紙に戻り新大統領の選出は各州議会に委ねられるというのだ。
議会の勢力は拮抗している。日本で報道されているほどバイデン氏が優勢ではないようだ。ここまで持ちこたえればトランプ大統領に逆転勝利の可能性を出てくると、熱烈なトランプ支持者は訴えている。そんなことはあり得るのか。個人的にはないと思っているが、政治は一寸先が闇。何が起こっても不思議ではない。ところが日本のメディアはこうした米国の情勢をまったく報道していない。米大統領選挙がいまだに決着していないこと自体が大きな問題だと思う。同時に、なぜそうなっているのか、それを伝えないメディアにも問題がある。大統領選挙からすでに1カ月以上が経過している。ここまで決着が長引いてしまった原因は何か、メディアはそこをフォローすべきではないか。大統領選挙がここまで迷走した原因は諸説ある。だからこそメディアは事実の解明に率先して取り組むべきだと思うのだが、日米をはじめ主要メディアは頑としてそれを拒否している。どうしてだろうか・・・。
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