【ワシントン時事】米国務省のプライス報道官は24日の記者会見で、中国政府に続いて台湾が環太平洋連携協定(TPP)への加入を申請したことについて、「台湾の世界貿易機関(WTO)の責任あるメンバーとしての実績や、民主主義という価値観が考慮されることを期待する」と語った。中国の覇権主義的な動きなどは強く批判した。

 プライス氏は「米国はTPPに加入していないので、参加国の判断に任せる」とした上で、中国の申請について「市場に基づかない貿易慣行や、他国に対する経済的な威圧が考慮されるべきだ」と強調した。中国はTPP参加国のオーストラリアとの間で通商摩擦を抱えている。