[ローマ 29日 ロイター] – バイデン米大統領とフランスのマクロン大統領は29日、20カ国・地域(G20)首脳会議が開催されているローマで会談した。英豪による安全保障の新たな枠組み「AUKUS(オーカス)」を引き金に悪化した米仏の関係修復に努めた。

オーストラリアはAUKUSの下、フランスと進めていた潜水艦開発計画を破棄し、米英の支援で原子力潜水艦を配備することを決定。仏政府は反発し、駐米大使と駐オーストラリア大使を召還する事態に発展した。

バイデン大統領は「手際の悪い」対応だったと述べ、オーストリアが潜水艦開発計画を進めないことについて、フランスがすでに把握しているという印象を受けていたと説明した。

その上で、米国にはフランスを超える長年かつ忠実な同盟国はなく、両国が世界のいかなる場所でも連携が可能と強調した。

マクロン大統領も、両国の信頼再構築は可能であり、将来に目を向けることが重要という認識を示した。