オーストラリア政府は来年開かれる北京オリンピックについて、政府関係者を派遣しないと明らかにしました。北京オリンピックへの「外交的ボイコット」を表明するのはアメリカに次いで2か国目です。

オーストラリアのモリソン首相は8日、記者団に対し、来年開かれる北京オリンピックについて、政府関係者を派遣しないと明らかにしました。

モリソン首相は、中国政府には新疆ウイグル自治区での人権侵害などさまざまな問題があるとして「政府関係者が参加しないのは当然のことだ」と述べました。

北京オリンピックをめぐってはアメリカのバイデン政権が6日、政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」をすると発表していて、オーストラリア政府としては同盟国アメリカに足並みをそろえた形です。

オーストラリアと中国の関係をめぐっては、オーストラリア政府が去年、新型コロナウイルスの発生源を解明するための独立した調査が必要だとの考えを示したのに対して強く反発した中国が、オーストラリア産の農産物などの輸入を制限し、冷え込んだ状態が続いています。