[北京/香港 22日 ロイター] – 多額の債務を抱え経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団がCITICトラストからの信託融資について、担保の土地を広州市に返還することを盛り込んだ処理計画を策定した。事情に詳しい関係者が22日、明らかにした。不動産業界の債務処理策の一つのモデルとなる可能性がある。

CITICトラストは投資家から集めた資金32億5000万元(5億1073万ドル)を信託融資として恒大に貸し付けた。関係者や関連文書によると、処理計画ではCITICが担保の土地を恒大に返還、恒大はそれを広州市政府に譲渡する。土地は売りに出される。

国有の広州市建設投資集団が融資を保証、CITICは広州市政府から得た資金で元本を2年以内に投資家に返還する。

この計画は、恒大の債務返済問題に地方政府と債権者が協力して取り組むのが特徴。信託融資の投資家の承認を得る必要があるが、アナリストはこの手法が成功すれば、他の信託融資でも活用される可能性があり、恒大の債務再編手続きに関与する国有の地方投資会社が増えるとみている。

恒大は22日、2021年決算について、監査が終わっておらず、上場規則で定められている3月末までに発表できないとの見通しを示している。