[リビウ(ウクライナ) 28日 ロイター] – ロシア軍の激しい攻撃を受けているウクライナ南東部マリウポリの市長は28日、住民16万人が依然、暖房も電気もない状態で閉じ込められていると述べた。住民を避難させ人道危機から脱却させたいが、ロシア軍が安全な避難経路の設定に同意しておらず、避難できない状態だと指摘した。

市長は国営テレビで「マリウポリの状況は依然厳しい。人々は人道的危機に陥っている。全員を避難させる必要がある」と述べた。

市長によると、避難用のバス26台が待機しているが、ロシア軍が安全な避難経路の設定に同意していない。

ウクライナ政府は28日、この日の避難経路設定予定はないと発表。ベレシュチュク副首相は情報機関の報告として、避難のための人道回廊でロシア軍による「挑発」の可能性があるためと説明した。