原材料やエネルギー価格の高騰などを受けて、9月も引き続き、暮らしに身近な食品などの値上げが相次ぎます。家計の負担が一段と大きくなりそうです。
マーガリン・チーズ
マーガリンやチーズでは、油脂や原料チーズの高騰などを背景に、主なメーカーが値上げや、内容量を減らす「実質値上げ」を行います。
▼雪印メグミルクが家庭用のマーガリン類やチーズ50品目で1日の納品分から値上げや実質値上げを行い、値上げする品目では希望小売価格をおよそ3%から14%引き上げます。
▼明治が家庭用のマーガリン類16品目について、1日の出荷分から値上げや実質値上げを行い、値上げする品目では希望小売価格を5%からおよそ15%引き上げます。
▼J‐オイルミルズは、マーガリン類4品目について1日の納品分から出荷価格を15%から20%引き上げます。
菓子
菓子類は、砂糖や小麦粉、それに食用油などの価格高騰で、今月以降、順次、値上げや実質値上げが行われます。
このうち▼江崎グリコは、チョコレート菓子やアイス、飲み物など150以上の品目で、1日以降の出荷分から順次、出荷価格を3%から24%引き上げます。
▼カルビーは、ポテトチップスなどのあわせて150以上の品目で、1日以降の納品分から順次、値上げや実質値上げを行い、引き上げ幅は店頭価格で5%から20%程度の見込みです。
ポテトチップスの一部商品の値上げは、ことし2回目です。
▼ロッテは、主力のチョコレート菓子やガムなど74品目について1日以降の出荷分から順次、値上げや実質値上げを行い、値上げ対象の品目では出荷価格をおよそ4%から17%引き上げます。
▼湖池屋は、ポテトチップスの21品目について値上げや実質値上げを行い、値上げする商品は店頭の想定販売価格で4%から9%引き上げられます。
一部の商品は、ことし2回目の値上げとなります。
コーヒー
コーヒーでは、コーヒー豆の国際的な取り引き価格の高騰などを受けて、
▼UCC上島珈琲が、家庭用のワンドリップ型のレギュラーコーヒーなど21品目について、1日の出荷分から店頭での販売価格が7%から20%程度、値上がりする見通しです。
▼ネスレ日本は、スティックタイプのインスタントコーヒーなど25品目について、1日の納品分から希望小売価格をおよそ9%から27%、引き上げます。
ハム
プリマハムは、家庭用のハムやソーセージなど、およそ200品目について、1日から出荷価格を5%から20%引き上げます。
多くがことし2回目の値上げです。
冷凍食品
また、コロナ禍で需要が拡大している家庭用の冷凍食品では、1日の納品分から
▼日清製粉ウェルナが19の品目で店頭での販売想定価格がおよそ9%引き上げられるほか、
▼ニップンが4つの品目について、出荷価格をおよそ4%から26%引き上げます。
外食
さらに
▼ファミリーレストランのデニーズは、今月6日から、パスタやステーキなど、メニューのおよそ3割で10円から80円値上げするほか、
▼オリエンタルランドは、東京ディズニーランドなど運営する2つのテーマパークの売店やレストランで販売するあわせて80のメニューを今月4日以降、50円から100円程度、値上げします。
おもちゃ・ゲーム
一方、食品以外では、
▼ソニーグループが部品価格の高騰などで家庭用ゲーム機「プレイステーション5」を今月15日から5500円値上げするほか、
▼タカラトミーは、プラスチックなどの価格高騰で主力のボードゲームや鉄道模型など331品目について、1日の出荷分から希望小売価格を平均で10%程度引き上げます。
10月以降も…
来月以降も、ペットボトル入り飲料やビール系飲料などの酒類、それにマヨネーズなどで、各社が相次いで値上げすることを決めています。
身近な商品の値上げの広がりで、家計の負担は一段と大きくなりそうです。