[ガザ/エルサレム(イスラエル) 11日 ロイター] – イスラエルは11日、パレスチナ自治区ガザへの空爆を続け、武装組織「イスラム聖戦」のロケット部隊トップと副官を殺害した。一方、イスラエルではパレスチナから発射されたロケット弾により、今回の衝突で初の死者が出た。

イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ声明で「われわれは攻撃と防衛の両作戦のさなかにある」とし「危害を加えようとする者は、その血を失うことになる」と述べた。

イスラエルが9日にガザ空爆を始めて以降に殺害されたイスラム聖戦幹部は5人となった。

11日には別の攻撃でも武装グループの2人が殺害されたほか、女性4人と子ども6人も死亡した。

イスラム聖戦側もロケット弾攻撃を続け、声明で「われわれは引き下がらない。復讐(ふくしゅう)は続く」と強調した。

数百発のロケット弾が発射され、イスラエル軍報道官によると、国内人口の16%に当たる約150万人が避難を命じられた。

軍によると、ロケット弾の96%が迎撃されたものの、1発が中部レホボトの住宅に着弾した。医療関係者によると、高齢の男性1人が死亡、5人が負傷した。今回の衝突でイスラエル側で死者が出たのは初めて。

仲介に乗り出しているエジプトのシュクリ外相は、事態の沈静化と政治的プロセス再開に向けた取り組みは、まだ成果を上げていないとした上で「平和を支援する国々」に介入を呼びかけた。