[北京 23日 ロイター] – 中国の首都北京市では23日、前日に続き気温が上昇し、午後に40度を記録した。当局は、高温警戒レベルを最も高い「赤」に引き上げた。

市の気象局によると、主要観測地点である南部郊外で現地時間午後1時30分(日本時間午後2時30分)過ぎに40度を記録した。22日は41度を超え、6月としては過去最高を記録していた。2日連続で40度以上となるのは1951年の観測所開設以来初めてという。

中国の気象警報は警戒レベルが高い順に赤、オレンジ、黄、青の4段階のシステムを採用している。

中国気象局は22日、向う8─10日間は北部の大半地域で気温が高止まりすると指摘。北京や天津市、河北省、山東省、河南省、内モンゴル自治区などでは、当局が気温を監視し、必要に応じて警報を発令するという。

人口1300万人以上の北部港湾都市の天津では22日の気温が41.2度に達し、過去最高を更新した。

地元当局は23日、猛暑の長期化で脳卒中などのリスクが高まり、健康に影響を及ぼす可能性があるとし、毎日少なくとも1.5リットルの水を飲み、屋外に出る時間を制限するよう呼びかけた。