[ニアメー/ブリュッセル 7日 ロイター] – 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、ニジェールの軍事政権に対し設定した憲法秩序回復の通告が聞き入れられないまま6日の期限切れを迎えたこと受け、10日に臨時首脳会議を開催しニジェール情勢について協議する。

ECOWAS報道官が7日、明らかにした。臨時首脳会議はECOWASの本部があるナイジェリアの首都アブジャで開かれる。

米国務省のミラー報道官は定例記者会見で「機会の窓はまだ確実に開いている」とし、「われわれは(軍事)政権が退くべきだと考えている」と述べた。

欧州連合(EU)報道官も「ECOWAS臨時首脳会議が10日に開かれるまでの間に、幾分かの仲介の余地はあるとの見方をEUは変えていない」と述べた。

ECOWASは7月30日、クーデターでバズム大統領を追放したニジェールの軍事政権に対し、経済制裁を発動すると同時に、1週間以内にバズム氏を復権させない場合、軍事介入の可能性もあると示唆した。これに対しニジェール軍事政権は6日、ECOWASによる軍事介入の恐れがあるとして領空を閉鎖した。

ニジェールの国土の面積はフランスの2倍以上あり、アフリカ大陸を横断する多くの航空機は通常ニジェール領空を通過。欧州航空大手エールフランスが、ニジェールと国境を接するブルキナファソの首都ワガドゥグーとマリの首都バマコを発着する便を今月11日まで運休するなど影響が出ている。