【北京時事】中国税関総署が18日発表した10月の貿易統計(月報)によると、日本産魚介類の輸入額は前年同月比99%減の33万2000ドル(約5000万円)だった。中国政府は8月下旬から日本産の輸入を禁止しており、その影響が表れた。

 中国政府は東京電力福島第1原発から生じる処理水の海洋放出計画に強く反発。放出が始まった8月24日以降、日本産水産物の輸入を全面的に禁止している。これを受け、9月の輸入額は統計上ゼロだった。10月に少量が輸入された理由は不明。中国外務省の報道官は今月、処理水の放出に関し「反対の立場は一貫している」と強調していた。