ディープステイト(DS)は日本にもあるか?岸田内閣のあまりにも不甲斐ない有様をみながら、日本のDSについて思いを巡らせている。私が考える日本のDSは財務省(国税庁を含む)、検察庁、内閣情報調査室が三位一体となって形作っている陰の行政機関のことだ。個人的にはこれをトライアングルと呼んでいる。中心は財務省。トライアングルの目的は、制約のない人事権と既得権益の維持。政策課題のトップは財政再建であり、それに伴う増税だ。国民主権や国民生活に配慮することはあまりない。歴代政権はトライアングルに気を遣いながら政権を運営してきた。最近の例でいえば、安倍・菅政権はトライアングルと付かず離れず。やや距離を置いていた。だから国民の支持を得た。岸田政権は逆にこれにベッタリ。「増税メガネ」と揶揄される所以でもある。だから何をやっても支持率が上がらない。

その岸田総理をトライアングルは切った。増税を容認してきた岸田総理が不人気挽回策として減税に踏み切ったことで、両者の蜜月に終止符が打たれた。岸田氏は自分で自分の首を絞めたのである。こうなると転落はやはい。自民党の派閥を標的にした政治資金規正法違反は、11月22日付で赤旗が特ダネとしてスクープした。たが、おそらく裏でトライアングルが絡んでいるのだろう。主義主張が異なるメディアにリークする。お馴染みの手口だ。これで岸田退陣は避けられなくなった。あとは後継を誰にするかだ。トライアングルの推しは財政再建派で自分たちのいうことを素直に聞いてくれる人。はて誰なのか?それ以上に、自民党は後継を選出できるのか?派閥の政治資金規正法違反は想像以上に国民の不信を買っている。パーティー自粛しか打ち出せない岸田総理や自民党に相変わらず危機感はない。国際情勢も厳しい。トライアングルも“切り札”を持ち合わせていないように見える。

国民はすでに自民党を見限っている。国民民主党の前原誠司氏はそれを見越して離党したのではないか。「非自民非共産の連立政権」には国民民主党は入っていない。政党交付金の獲得と新しい連立政権入りを目指して前原氏は慌ただしく離党した。蠢く野党。結集軸は「高校授業料の無償化」。維新に新党結成の前原氏、これに小池氏がからむ。自民党も手をこまねいてはいないだろう。下野の恐怖を背景に、起死回生の一手を模索する。手はあるか。自公連立の枠組みの組み替えだ。公明党に代わって維新と国民民主党、場合によっては日本保守党を交えて新しい連立政権を組む。謹慎中を理由に新政権の総理は維新か国民民主に譲る。政権内下野だ。結局は維新の取り合いになる。果たして維新はどちらを選ぶのだろう。トライアングルの選択は立憲民主党の野田氏か、国民民主党の玉木氏か。今朝見た正夢はやけにリアルだった。

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