きのう、久しぶりに東京まででかけた。小さな任意団体の年次総会をオンラインで実施するための打ち合わせである。3時半過ぎに最寄り駅で電車に乗る。Suicaで履歴を調べたら東京に行くのは昨年の10月以来のことだ。夕方近い上り電車ということで、車内はガラガラ。まばらに座っている乗客は例外なくマスクをしている。私は最近2枚重ねを愛用しているが、大半は1枚のようだ。それでもきっちと飛沫対策をとっており、庶民のコロナ防止対策に抜かりはない。目的地の四ツ谷駅に到着したのは5時ちょっと前。まだ帰宅ラッシュにはちょっと早いが、それでも構内は多くの人が行きかっている。1月に緊急事態宣言が発動されたが、都内は昼間の人出があまり減っていないといわれている。久しぶりの東京、それなりの人出を眺めながら「なるほど」と納得した次第。

1時間半ほどで打ち合わせは終了、四ツ谷の街はすでに真っ暗。ネオンが煌々と輝いている。いつもなら軽く一杯の時間帯だが相方に用事があり、喫茶店でちょっとお茶して帰る。夕方の時間帯だがほぼ満席。宣言の効果はここでもほとんど感じられない。終わって電車で帰宅。帰りの車内はさすがに混んでいる。例外なく乗客はマスクを着用。隣り同士、仲間同士、大声でしゃべっている乗客は皆無。コロナ禍での通勤マナーは徹底している。それでも途中で乗ってきたオジサンが、マスクはつけているものの鼻はグジュグジュ、2回、3回とくしゃみも始まった。別に気にする必要はないと思いつつ、次の駅でいったん降りて車両の後部に移動した。普段はちゃらんぽらんでいい加減な性格だが、コロナの影響か、やけに神経質になっている自分を発見してハッとする。

途中下車して行きつけの小さなラーメン屋で夕食。時間的には8時を過ぎており、やっているかどうか不安だったが、なんと満員。かろうじて空いていた席に潜りこむ。目の前のカウンター席に男性一人と女性2人が並んで座っている。スマホを見せ合いながら楽し気な会話が続いていたが、右端の女性が突如大きな声で笑いだす。連れて隣の女性も。笑い声が大きいことがやけに気になる。右隣では会社の上司と部下らしき4人組がほろ酔い気分で宴会中。上司と思しきオジサンが大きな声でガンガン喋りまくる。緊急事態宣言はどこに行ったのだろうか。庶民の拠り所である小さなラーメン屋ではすでに宣言は完全に解除されている。スマホに菅首相が宣言を再々延長するとの速報が流れる。首相と知事たちにこのラーメン屋の実態は見えていないだろう。各種の感染防止対策はどことなく的を射ていない気がした。