[東京 5日 ロイター] – 松野博一官房長官は5日午後の会見で、韓国軍が自衛隊機にレーダーを照射したことに関し、浜田靖一防衛相と韓国のイ・ジョンソプ国防相の4日の会談で再発防止のため協議を加速させることで一致したと説明した。この一致に至ったのは、日韓防衛協力を進展させるためであるとの見解を表明した。

韓国軍は2018年12月、自衛隊機にレーダーを照射したが、韓国側は自衛隊機が低空飛行で威嚇したと主張して、照射を否定。防衛省は19年1月に韓国側が事実と異なる主張を行ったとする見解を公表していた。

松野官房長官はこの日の会見で、4日にシンガポールで行われた日韓防衛相会談について「日韓、日韓米の防衛協力を推進していくことが重要との認識を共有した」と述べた。

その上で、日韓防衛当局間の協力を進展させるため、両当局間の懸案について「再発防止策を含めた協議を加速化させることで一致した」と説明した。

今回の会談の結果も踏まえ「引き続き、韓国側と意思疎通を図っていく」とした。