連合の神津里季生会長は4日、名古屋市内で記者会見し、裁量労働制の対象拡大を「現実にある危険」、高度プロフェッショナル制度(高プロ)の創設を「これから起こりうる危険」と述べ、改めて反対の意向を示した。

 政府が今国会に提出を目指す働き方改革関連法案では、裁量労働制の対象拡大は除かれたが、一部専門職を労働時間規制から外す高プロ創設は残されている。神津会長は高プロについて「長時間労働是正と明らかに向きが違う」と指摘し、一方で法案のうち時間外労働の上限規制と同一労働同一賃金については「一刻も早く成立させてほしい」と訴えた。

 また、民進党の愛知県内の地方議員を中心に発足した政治団体「新政あいち」について、「地域政党が産声を上げたのは極めて重要。大いに期待している」と評価した。【太田敦子】