[ニューヨーク 15日 ロイター] – ニューヨーク外為市場でドルが続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を来週に控え、引き続きドルのショートポジションを解消する動きがみられた。 主要6通貨に対するドル指数は0.5%高の90.106。月初からは約0. 7%安。
ある市場関係者は「前週の雇用統計以降、FOMCに向けドルのショートポジションを減らす動きが出ている可能性がある」と話した。ただ、トランプ政権を巡る不透明感や 貿易摩擦への不安などから、ドル相場の見通しは依然さえないという。 こうしたなか、この日発表された経済指標は明るい内容となり、ドルを下支えた。週間の新規失業保険申請件数は前週比4000件減の22万6000件となり、市場予想と 一致。2月の輸入物価は前月比0.4%上昇と、市場予想の0.2%を上回った。資本財 が大幅に値上がりし、全体水準を押し上げた。
ドル/円は0.2%安の106.13円。ユーロ/ドルは0.5%安の 1.2308ドル。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はこの日、低インフレが主要刺激策終了の妨げになっているとと述べた。ドル/スイスフランは0.6%高の0.9 508スイスフラン。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は、緩和的金融政策の維持を発表した。