仮想通貨ビットコインの流行は感染症の拡大と似ており、ビットコインの価格モデルを構築する上で十分に参考になると、バークレイズのアナリストらは考えた。その結果、ビットコインは恐らくピークを越えたとの診断を下した。

バークレイズのモデルは、ビットコインの潜在的な投資家を「感染しやすい人」「感染した人」「免疫を持っている人」の3つの集団に分類。友人や同僚に大金が転がり込むのを黙って見ているのが好きな人はいないため、ビットコインの価格上昇と共にこの「感染症」が口コミで広がると仮定した。

ジョセフ・アベーテ氏らバークレイズのアナリストは10日付の顧客向けリポートで「資産の保有者が増えるほど買い手になり得る人の比率は減り、潜在的な売り手の比率は増える。これが頭打ちへと至り、次第に価格は下落を始める。価格下落は加速度的に進むため、投機的な売り圧力も誘発する」と説明した。その上で、この動きは「集団内で免疫を持つ比率が一定の水準を超えると二次感染がもはやなくなる」、いわゆる「集団免疫閾値(しきいち)」に似ていると指摘した。

ビットコインは2011年と13年にも急落したが、価格は反発した。だがバークレイズのモデルによると、今回は高い認知度に達したため昨年12月に付けた約2万ドルのピークを回復することは二度とない可能性がある。10日の相場は6700ドル前後だ。「仮想通貨投資の投機的なフロスの局面に加え、恐らく価格のピークも過ぎた可能性があると考えている」とバークレイズのアナリストは述べた。

原題:Bitcoin Is a Disease in Barclays Model That Says Prices Peaked(抜粋)