フランスのマクロン大統領はアメリカなどとともに行ったシリアへの軍事攻撃について、化学兵器の使用をやめさせるために必要だったと強調したうえで、アサド政権の後ろ盾であるロシアなどと対話を続け、シリア内戦の政治的な解決を目指す考えを示しました。
マクロン大統領は15日、フランスのニュース専門チャンネルに出演し、アメリカ、イギリスとともに行ったシリアへの軍事攻撃について、「われわれの作戦は成功し、アサド政権の化学兵器の製造能力を破壊した」と成果を訴えました。
そのうえで、「アサド政権に対して宣戦布告したわけではなく、国際法や国連の安全保障理事会の決議を守らせるために行った」と述べ、攻撃はアサド政権による化学兵器の使用をやめさせるために必要だったと強調しました。
また、来月下旬にはアサド政権の後ろ盾であるロシアへの訪問を予定通り行う考えを明らかにし、今後もロシアなどと対話を続け、シリア内戦の政治的な解決を目指す考えを示しました。
マクロン大統領は、軍事攻撃が限定的だったことを繰り返し強調していて、今回の攻撃をきっかけにシリアやロシア、イランとの対立が先鋭化するのを避けたい思惑があると見られます。
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