マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

先月2日間の議会証言を冷静に乗り切った米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者が出会い系サービスの機能を追加することを発表、競合となる「オーケーキューピッド」などを手掛ける運営会社の株価は22%下落しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

大盤振る舞い

アップルは「アイフォーンX(テン)」の販売懸念を跳ね返した。4-6月の売上高見通しは515億-535億ドル(市場予想514億ドル)、1-3月のiPhone販売台数は5220万台(予想5230万台)だった。1000億ドルの新たな自社株買いを承認し、四半期配当を16%引き上げた。アップルの株価は時間外取引で一時4%超上昇した。

サプライズ

4月の米自動車販売は、日産自動車が28%減で、9.7%減を予想していたアナリストの意表を突いた。トヨタは4.7%減となり、アナリスト予想(6.1%減)ほど落ち込まなかったが、ホンダは9.2%減少し、アナリスト予想(7.3%減)を下回った。アナリストのミシェル・クレブス氏は、日産自は「レンタカー会社向けの大量販売や手厚いインセンティブ(販売奨励策)をこれまで実施してきた。それを減らしているようだ」と指摘した。業界全体の販売は年率換算で1710万台と、前年同月の1700万台をわずかに上回った。

期待はほどほどに

ロス商務長官は3日から始まる米中貿易協議で大きな打開が得られるとの期待を後退させる姿勢を示した。派遣団は週末までの帰国、あるいは状況に満足できない場合はそれよりも早い帰国を計画していると、CNBCに対して述べた。派遣団にはムニューシン財務長官も含まれる。米国が鉄鋼などへの輸入関税適用の先送りを決めたことについて、欧州委員会は「市場の不透明感を長引かせるものだ」と冷ややかな反応を示した。

インフレの足音

4月の米ISM製造業景況指数は前月から低下し、昨年7月以来の低水準となった。供給ひっ迫などを背景に仕入れ価格指数は5カ月連続で上昇した。2日まで開催のFOMCでは政策金利据え置きが予想されている。声明ではインフレが2%の目標に近づいていることをFOMCが認めるだろうと、モルガン・スタンレーとBofAは指摘している。

株の暴落予想

エジプトの資産家ナギブ・サウィリス氏は株暴落を予想、57億ドル(約6250億円)相当に上る資産の半分を金(ゴールド)に替えた。インタビューで株式相場急落の可能性を「過大評価していた」と認めつつ、現在1オンス=1300ドルをやや上回る程度の金価格が上昇を続けて1800ドルに達すると予測している。

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