行政をめぐる一連の問題を受けて野党側が国会審議の欠席を続ける中、政府・与党は大型連休明けに柳瀬元総理大臣秘書官を参考人招致したうえで、予算委員会で集中審議を行う用意があると野党側に伝え、審議への復帰を促していて、与野党の接点を模索する動きが活発になることも予想されます。

行政をめぐる一連の問題を受けて、立憲民主党など野党6党が国会審議の欠席を続ける中、衆議院厚生労働委員会は2日、働き方改革関連法案の実質的な審議に入ることを自民党の高鳥委員長が職権で決めています。

与党側は今の国会で法案を成立させるために、着実に審議を進める必要があるとして、野党側の出席が得られなくても、2日に委員会で審議を行う構えです。

一方で、自民党の森山国会対策委員長は1日、立憲民主党の辻元国会対策委員長と電話で会談し、大型連休明けに野党側が証人喚問を求めている柳瀬元総理大臣秘書官を参考人招致したうえで、予算委員会で集中審議を行う用意があるという考えを伝え、審議に復帰するよう促しました。

これに対し、野党側からも連休明け以降は、徹底審議を求める戦術に転換すべきだという声も出ていて、今後、与野党の接点を模索する動きが活発になることも予想されます。