• エバコアのロス氏「修復プロセスがゆっくりと始まっている」
  • 上昇が持続し1万ドルを超えるかどうかが試金石とミラー・バリュー

仮想通貨ビットコインへの強気姿勢を崩さない投資家らは4月の価格反発で安堵(あんど)のため息をついている。

ビットコイン価格は4月に36%上げ、月間ベースで昨年12月以来の大幅上昇となった。昨年12月に同価格は2万ドル近くまで急上昇した後、急落していた。4月の価格上昇でビットコイン強気派は楽観的になっている。

エバコアISIのテクニカル分析責任者、リッチ・ロス氏は、「修復プロセスがゆっくりと始まっている」が、「かなり不安定だ」と指摘。ビットコインは市場心理に大きく左右されるとし、この修復プロセスには4カ月間の下方トレンドを抜け出し、50日移動平均水準を回復することが含まれると分析した。

ロス氏はその上で、「このように65%、66%下落しながらもテクニカル分析ではなお上昇トレンドにある以上、一部投資家の関心を呼ぶだろう。筋書きは変わっておらず、変わったのは価格だけだ」と説明した。

このところウォール街がビットコインへの関心の高まりを示唆する中で、税に関連したビットコイン売却が終わり、規制関連のニュースが減っていることがビットコイン市場への追い風となっている。

ミラー・バリュー・パートナーズのポートフォリオマネジャー、ジョン・スパランザニ氏は、「税申告期限後のこの価格上昇が真に試されるのは、上げが持続し1万ドルを超えるかどうかだ」とし、「これが強気派が新たに目安とする水準だ」と説明した。

原題:Bitcoin Bulls Regain Upper Hand as Crypto Rally Resumes in April(抜粋)