• 中国は「極めて意図的に米国産を一切買い付けていない」
  • ブンゲ、非米国産の供給で中国の需要満たす-シュローダーCEO

大豆市場最大の懸念の一つが現実になったことを、穀物メジャーの米ブンゲが確認した。貿易戦争の様相が強まる中で、中国は米国産大豆の購入を実質停止した。

ブンゲのソレン・シュローダー最高経営責任者(CEO)は2日の電話インタビューで、中国が「購入しているのは非米国産だ」と説明。「カナダ産やブラジル産は買っている。しかし極めて意図的に、米国産は一切買い付けていない」と語った。

中国は4月、米国から輸入する大豆に関税を課す計画を発表。トレーダーらの間では実施されるまでの間に両国の対立が緩和し、貿易は滞りなく続くだろうとの期待があったが、ブンゲによれば、少なくとも今のところそうではなさそうだ

貿易を巡る対立で中国が米国産大豆の購入を既に停止したことは「極めて明らか」だとシュローダー氏は指摘し、「これがどれだけ続くかは誰にも分からない。だが不透明性の分厚い雲がある限り、続く公算が大きい」と発言。ブンゲでは非米国産の供給で中国の需要を満たすことができていると述べた。

原題:China Has Stopped Buying U.S. Soybean Supplies, Bunge CEO Says(抜粋)