アメリカのトランプ大統領は、通貨の急落を受けてIMF=国際通貨基金に支援を要請しているアルゼンチンのマクリ大統領と電話で会談し、成長を重視したマクリ政権の経済改革を支持する考えを表明しました。

アルゼンチンでは、通貨ペソの急落を防ぐため、中央銀行が4月下旬以降、政策金利を40%の高い水準に引き上げるなど異例の事態となっています。

こうした中、ホワイトハウスは14日、トランプ大統領がアルゼンチンのマクリ大統領と電話で会談したと発表しました。

この中でトランプ大統領は「アルゼンチン経済を改革するマクリ大統領の取り組みを強く支持する」と述べて、成長を重視したマクリ政権の経済改革を支持する考えを表明しました。

一方、マクリ大統領から支援の要請を受けたIMFは14日、「IMFのスタッフとアルゼンチン当局は、支援計画の策定に向けて協議を続けている。共通の目標は、早期に結論に達することだ」と述べて、支援に前向きな姿勢を示しました。

そのうえでIMFは今週18日にアルゼンチンへの支援について協議するため理事会を開く予定で、世界の金融市場が不安定にならないよう早急に対策を講じたい考えです。