北朝鮮の国営メディアは、北東部にある核実験場を閉鎖するとして、24日に坑道を爆破するなどの作業を外国メディアに公開したことを、25日朝、写真とともに伝え、「核実験場の閉鎖は、核兵器のない世界の建設に尽くそうとするわが国の確固たる立場の表れだ」と強調しました。

これは、北朝鮮国営の朝鮮中央通信が25日朝に伝えたものです。

この中では、北朝鮮が過去6回にわたって地下核実験を実施してきた北東部ハムギョン(咸鏡)北道のプンゲリ(豊渓里)にある核実験場を閉鎖するとして、24日、アメリカ、韓国、イギリス、それに中国やロシアの報道関係者を前に、一連の作業が公開されたことを伝え、「核実験場が完全に閉鎖された」と伝えています。

そして、「核実験場の閉鎖は、核兵器のない世界の建設に尽くそうとするわが国の確固たる立場の表れだ」と強調しました。

また、坑道などを爆破して閉鎖する作業を撮影した写真も公表され、核実験場の坑道の入り口とみられる場所で、北朝鮮の当局者から各国の報道陣が説明を受けている様子や、地上の建物が爆破され、土煙が高く舞い上がる様子などが写っています。