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暫定政権が信任得る可能性低く9月に再選挙か-新たな不安定期に
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「五つ星運動」のディマイオ党首、6月2日にローマでのデモ訴え
イタリアのマッタレッラ大統領から暫定政権の新首相指名を受けたカルロ・コッタレッリ氏は閣僚名簿の取りまとめを急いでいる。一方、政権樹立を阻まれたポピュリスト政党は早期の選挙に向け活動を開始した。
反欧州派と親欧州派の亀裂が深まる中で、早ければ9月にも再選挙が実施される可能性がある。イタリアの政治と経済が新たな不安定期に入ろうとしている。
匿名の政府当局者によると、国際通貨基金(IMF)元財政局長のコッタレッリ氏(63)は29日にも閣僚名簿を大統領に提出する可能性がある。同氏は首相と財務相を兼務する可能性もあるという。
一方、反エスタブリッシュメント(既成勢力)政党「五つ星運動」のディマイオ党首はフェイスブックに掲載した動画で、国民に声を上げるよう訴え、6月2日にローマでのデモを呼びかけた。
コッタレッリ氏の閣僚名簿が大統領の承認を得れば暫定政府が宣誓就任し議会で信任投票へと進むが、信任される可能性は低い。ポピュリスト政党のほか、フォルツァ・イタリアを率いるベルルスコーニ元首相も28日コッタレッリ氏への不支持の意向を示した。信任が得られない場合は8月以降の選挙に向けて準備するとコッタレッリ氏は述べている。
原題:Italy’s Populists Mobilize in Protest as Cabinet List Drawn Up(抜粋)