Appleは、先週開催したWorldwide Developers Conference(WWDC)で、「iOS」搭載端末で仮想通貨マイニングを禁止する、「App Store」の新しいガイドラインをリリースした。AppleInsiderが米国時間6月11日、このポリシー変更を最初に報じた。
Appleが、仮想通貨アプリに関する同社のポリシーについて、見解を明確に打ち出したのはこれが初めて。その背景として、ビットコインなどの仮想通貨に対する関心が爆発的に高まっていることがある。人々は複数の端末を使用して、ブロックチェーン内の情報の暗号化と解読のための複雑な計算問題を解くことにより、仮想通貨の「マイニング」を行う。各取引を記録するごとに、報酬を得ることができる。
「アプリおよびアプリ内で表示されるサードパーティ広告の中で、仮想通貨マイニングなど、関係のないバックグラウンドプロセスを実行してはならない」と、Appleは、App Storeポリシーのハードウェア互換性に関するセクションに記している。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
仮想通貨マイニングは、金銭を得るための手段として人気が高まっている。しかし、マイニングにはかなりの演算能力が必要で、ユーザーは、高額なグラフィックスカードを購入したり、「iPhone」や「iPad」を含む端末で構成された大規模なネットワークを活用したりしている。