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アジア太平洋地域の富豪の資産、17年に約15%増の21兆6000億ドル
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世界の富は25年までに100兆ドルに達するペース-リポート
アジアの富裕層は昨年、世界のどの地域よりも速いペースで資産を増やした。
キャップジェミニが19日公表したワールド・ウェルス・リポートによると、アジア太平洋地域の純資産額が大きい個人が保有した資産は2017年、約15%増加し21兆6000億ドル(約2370兆円)。経済成長の加速と株式相場の上昇などに伴い、世界では計70兆2000億ドルと過去最高を更新したという。同リポートでは、対象となる個人を投資可能資産100万ドル以上の保有者と定義している。
アジアでの億万長者の増加を受け、クレディ・スイス・グループやDBSグループ・ホールディングスなどの金融機関は同地域内でプライベートバンキング業務の拡大を進めている。昨年はアジアの富の大半に日本と中国が寄与したものの、伸び率ではインドが世界でトップだった。
同社のアジア・ウェルス・マネジメント責任者デービッド・ウィルソン氏は「中国やインドなど、アジアの新興市場が成長の原動力になるだろう」と述べた。
同リポートによれば、世界の富は25年までに100兆ドルを上回るペースで増えている。
原題:Wealthy Asians Are Getting Richer Faster Than Anyone Else(抜粋)