[アンカラ 6日 ロイター] – イランのロウハニ大統領は、トランプ米大統領による会談の提案を退ける姿勢を示した。

米国はイラン核合意からの離脱に伴う制裁猶予が期限切れとなることを受け週内に一部の制裁措置を復活させる方針を示しており、イランが制裁復活を回避したい場合はミサイル・核プログラムについて交渉の場に着くよう呼び掛けている。

これについてロウハニ大統領は国営テレビで生中継された演説で、「われわれは常に外交と協議を重んじているが、協議には誠実さが必要だ」とし、「米国はイランに対し制裁措置を導入し、(2015年の)核合意から離脱した。そのうえでわれわれと協議する意向を示している。トランプ大統領の直接交渉を巡る呼び掛けは選挙を前にした国内向けの姿勢に過ぎない」と述べた。

そのうえで、「米国は国際社会ですでに孤立している」とし、イランに対する制裁措置導入を後悔すると述べた。