[北京 8日 ロイター] – 中国税関総署が発表した8月の貿易統計によると、輸出の伸びが鈍化した一方、対米貿易黒字は過去最大の水準に拡大した。

対米貿易黒字は310億5000万ドルと前月の280億9000万ドルから拡大、これまで最大だった6月の水準も上回った。1─8月では黒字が15%程度拡大した。8月の全体の輸出は前年比9.8%増に小幅鈍化し、3月以降で最小の伸び率となったが、最近の傾向をやや下回る程度にとどまっている。エコノミスト予想は10.1%増、7月は12.2%増だった。

中海晟融資本管理のエコノミストは「(輸出の伸びが底堅い)主因は米国経済の堅調な拡大」であると指摘。米国の関税導入による影響は今後数カ月は限定的との見方を示した。