ローゼンスタイン司法副長官は自身の今後について話をするため27日にトランプ大統領と会う予定だと、ホワイトハウスが24日明らかにした。事情に詳しい関係者はこの日先に、ローゼンスタイン氏がケリー米大統領首席補佐官に口頭で辞意を表明したと述べていた。

ローゼンスタイン氏が昨年、トランプ氏との会話を秘密裏に録音することを司法省の同僚に提案したとの一部報道を受け、ローゼンスタイン氏の現在の地位や今後の計画を巡っては不透明感が強まっていた。

同関係者によれば、ケリー氏とローゼンスタイン氏は、先週遅くに同氏の辞任について協議。ホワイトハウスは辞任を了承し、ローゼンスタイン氏の辞任は決定済みとみなしているとこの関係者は説明した。別の関係者は先に、ローゼンスタイン氏が24日の終わりまでに、司法副長官の職務から外れるとみられていると述べていた。

ただ同関係者はその後、ローゼンスタイン氏は現在も司法副長官の職務を続けており、正式な辞表は提出されていないと述べている。モラー特別検察官によるロシア疑惑捜査を統括するローゼンスタイン氏は24日、既に予定されていた会談に出席するためホワイトハウスを訪問。同氏が解任される見通しだと報じたメディアも複数あった。

ホワイトハウスのサンダース報道官は声明で、「ローゼンスタイン司法副長官の要請により、同氏とトランプ大統領は最近の報道について長時間話し合った」とし、「両氏は大統領がワシントンに戻る27日に会う」と続けた。

ローゼンスタイン氏を巡っては、トランプ大統領との会話を極秘に録音することを昨年、司法省の同僚に提案したと先週一部で報じられていた。提案の場に同席した1人は、ローゼンスタイン氏は冗談で言っていただけだと述べたが、この件について最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)には、ローゼンスタイン氏が自身の提案について真剣だったことを示唆する関係者の話も記されている。

NYTはまた、合衆国憲法修正第25条の発動に前向きな閣僚の特定についてもローゼンスタイン氏が言及したと伝えた。大統領が職務を遂行できないと判断された場合、修正第25条に基づき権限を停止することが可能になる。

2017年5月にモラー氏を特別検察官に指名したローゼンスタイン司法副長官の辞任はロシア介入疑惑捜査、そしてトランプ大統領にとって極めて大きな意味を持つ。ローゼンスタイン氏が辞任した場合、後任はモラー氏を解任したり、同氏の捜査を抑制する権限を持つ。ローゼンスタイン氏の辞意表明については、アクシオスが24日先に報じていた。

原題:Rosenstein to Meet Trump Thursday Amid Reports He Is Resigning(抜粋)