• 仮想通貨ファンドのパラダイム、最近4億ドル調達-イエールが参加
  • イエール大はオルタナティブ投資に資産の約6割を振り向ける目標
米名門大学イエール大、Photographer: Craig Warga/Bloomberg

米名門大学イエール大は、プエルトリコ債からニューハンプシャー州の材木まであらゆる対象に投資してきたが、新たな市場に飛び込みつつある。仮想通貨だ。

非公開の情報であることから匿名を条件に語った関係者によると、高等教育機関で2番目に大きい基金を運用するイエール大は、デジタル資産に的を絞った新ファンドが4億ドル(約455億円)を調達した際、投資家の一団に加わった。

ファンドの名称はパラダイムで、仮想通貨交換事業者コインベースの共同創業者フレッド・エアサム氏、セコイア・キャピタルの元パートナー、マット・ファン氏、仮想通貨に投資するヘッジファンド、パンテラ・キャピタルの元従業員チャールズ・ノイエス氏が最近設立した。

  イエール大の基金は約300億ドルの規模があり、デービッド・スウェンセン氏が運用責任者を務める。同氏の指揮の下、イエール大は過去20年に年平均11.8%のリターンをあげてきた。同大によると、2019年度に資産の60%をベンチャーキャピタルやヘッジファンド、レバレッジドバイアウト(LBO)ファンドなどのオルタナティブ投資に振り向けることを目標としている。

2017年に急騰し、今年に入って急落した仮想通貨市場に投資する大規模な機関は少ない。イエール大のパラダイムに対する投資額は不明。同大はコメントの要請に今のところ応じていない。

原題:Yale Said to Invest in Crypto Fund That Raised $400 Million (1)(抜粋)