[イズミル(トルコ) 12日 ロイター] – トルコの裁判所は12日、テロ関連の罪で有罪判決を受け拘束されていた米国人牧師のアンドリュー・ブランソン氏を釈放する決定を下した。米・トルコの関係回復に向けた重要な一歩となる可能性がある。
ブランソン氏の弁護士によると、ブランソン氏はトルコを出国する見通しで、米高官はロイターに対し、米軍機でブランソン氏を米国に移送する計画だと語った。
トランプ大統領は今夏、同氏の解放を求め、トルコに経済制裁を発動し、両国の関係は悪化。トルコリラは急落し、世界金融市場の混乱を引き起こした。また、トランプ大統領の主要支持基盤である福音主義キリスト教のブランソン牧師の解放を取り付けたことは、11月6日の米中間選挙を控え支持層の得点を稼ぎ、共和党への追い風となる可能性がある。
トルコリラTRYTOM=D3は1530GMT(日本時間13日午前0時30分)時点で、5.96リラとやや下落。前日は釈放への期待から3%上昇していた。