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欧州委、イタリアに予算案の説明と修正求める
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モスコビシ欧州委員、ローマでトリア財務相と会談
欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、イタリアが過剰な歳出を計画しているとして説明を求めた。イタリア政府との正面衝突に向かう一歩を踏み出した。
欧州委のドムブロフスキス副委員長(金融安定・金融サービス担当)とモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は、イタリア政府に宛てた書簡で、22日までに予算案の修正を求めた。
同書簡は「安定成長協定に従い欧州理事会が採択した勧告から、明らかに著しく逸脱した計画を策定した理由」について説明を求めるとともに、歳出拡大の予算案と「逸脱の規模はいずれも前例にない」と指摘した。
書簡は18日にローマを訪れたモスコビシ委員が、イタリアのトリア財務相に手渡した。欧州委員会は来週、イタリアの予算案に否定的な意見を表明することで予算案を事実上拒否し、同国政府に正式に修正を求める可能性があり、書簡送付はその手続きの第一歩となる。欧州委はこれまで、政府の予算案を拒否したことがない。
この報道を受けてイタリア債は下落。10年債のドイツ債に対するスプレッドは327ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、過去5年間で最大となった。
原題:EU Says Italy’s Planned Budget Deviation Is ‘Unprecedented’(抜粋)