内戦下のシリアで拘束され、3年4カ月ぶりに解放されたフリージャーナリスト安田純平さん(44)の記者会見をジャーナリストたちはどう見たのか。
日本に住んで15年以上のフランス人ジャーナリスト西村カリンさんは、冒頭の謝罪に首をかしげた。「フランスでは、謝罪は間違ったことをした時にする。彼は記者の仕事をして事件に巻き込まれた。フランス人記者なら、心配してくれた方々に感謝するだろうが、謝罪はしない」
フランスでは2014年、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)に約10カ月間拘束された記者4人が解放された。オランド大統領(当時)は4人の帰国を空港で出迎え、「報道の自由に尽くす、優秀な同胞がいることを誇りに思う」と述べた。
「日本人にとって中東の紛争は、歴史的にも地理的にも遠い出来事」。報道への関心や理解が得られていないと西村さんはみる。
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