[ニューヨーク 7日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、前日の中間選挙の結果が消化されるに従いドル相場は上向いた。当初は「ねじれ」議会が現実のものとなったことで一段の財政刺激策の導入は困難になるとの見方からドルは下落していた。

中間選挙では共和党が上院の過半数を維持したものの、下院では民主党が過半数を奪回。市場では「ねじれ」議会となることで減税や規制緩和が困難になるとの見方が出ており、ドルの当初の下落につながった。

ただ午後に入ってからは市場の焦点は連邦準備理事会(FRB)がこの日から2日間の日程で開いている連邦公開市場委員会(FOMC)にシフト。テンパス・コンサルティングのトレーディング担当バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「明日のFOMC声明発表を前に、ポジション調整の動きが出ている」としている。

FRBは年初からこれまでに3回の利上げを実施。今回のFOMCでは政策を据え置くとの見方が大勢となっているが、12月の次回会合では利上げを決定する公算が大きく、FOMC声明の文言に注目が集まっている。前出のドイル氏は「FRBは来月は利上げに動く公算が大きいが、すでに織り込まれているため、ドルに対する新たな支援要因とはならない」としている。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは3.9ベーシスポイント(bp)上昇の96.031。ユーロ/ドルEUR=は24bp上昇の1.145ドル。一時は8月15日に付けた年初来安値の1.1301ドルを1%以上上回る場面もあった。

ドル/円
NY午後3時 113.33/113.36
始値 113.12
高値 113.45
安値 113.13

ユーロ/ドル
NY午後3時 1.1453/1.1457
始値 1.1489
高値 1.1492
安値 1.1443