[東京/パリ/北京 25日 ロイター] – 日産自動車(7201.T)、ルノー(RENA.PA)、三菱自動車(7211.T)の3社連合の経営トップは今週、今後の提携(アライアンス)のあり方について協議する見通しとなった。複数の関係筋が明らかにした。

日産、ルノー、三菱自の会長を兼務し、3社を束ねていたカルロス・ゴーン容疑者が金融商品取引法違反で19日に逮捕されたことを受け、日産はゴーン氏を「解任」。ルノーは「見送り」とした。三菱自も26日の臨時取締役会でゴーン会長の解任を提案する見通しで、グループ内で足並みがそろっておらず、今後の3社の提携関係について話し合う。

協議には、日産の西川廣人社長兼最高経営責任者(CEO)、ゴーン容疑者の逮捕に伴ってルノーの暫定的なCEOに就いたティエリー・ボロレ最高執行責任者(COO)、三菱自の益子修CEOらが出席する。

会議はもともと、3社が共同で進めている部品調達や開発戦略について、担当の幹部が出席して定期的に開かれているもので、今回はオランダのアムステルダムで開催される。今回の会議では、テレビ会議システムが利用され、三菱自動車の益子CEOは東京からテレビ会議システムを通じて参加する予定。関係筋の1人によると、日産の西川社長はアムステルダムへ向かう予定になっているという。

一方、日産では26日午前に西川社長が、横浜市の本社や工場など国内外の全拠点の社員に対し、映像を中継してゴーン容疑者の会長時代の不正行為や会長解任に至った経緯などについて説明する。

日産の広報担当者は「社内の会議について、詳細を明かすことはできない」とコメント。三菱自の広報担当者は「決まっている会議は予定通り行われる」とし、「アライアンスに変更はない」と述べた。ルノーの関係者は、今回の会合について「純粋に実務的なものだ」と述べた。